【美しい生き方の答え】
人との関わりと自然がもたらす 本質的な豊かさと心の充実

  • 2023年2月19日
  • 2023年2月20日
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充実した毎日を過ごし、人生を豊かに美しく生きていくこと。そのためにはいったい何が必要なのか。UN CALLINER ZEEP(アンカリナーゼープ)では、ブランドテーマの一つである「神秘の検証」をキーワードに、様々な分野で活躍する人たちにライフスタイルという観点からインタビューを行い、美しく生きるための答えについて伺いました。
人々が探し求める美しい生き方と、それを叶えるための答えとは? 日々を過ごす身近な視点や、わたしたちを取り巻く地球環境といった大きな視点まで、美しい生き方を叶えるたくさんのヒントがそこにはありました。

 

風間 アリス(カザマ アリス)
風間 アリス(カザマ アリス)
eit swim クリエイター/プレス
1988年1月28日生まれ 水瓶座 O型
埼玉県出身
万歳 真紗代(マンザイ マサヨ)
万歳 真紗代(マンザイ マサヨ)
eit swim クリエイター/デザイナー
1988年5月23日生まれ 双子座 A型
東京都出身

 

eit swimが考える美しい生き方とは?

ルーラル地域の海に程近い場所で、”The City and The Sea.”(海と街を繋ぐ)をコンセプトに、メイドインジャパンのスイムウェアブランド『eit swim(イトスイム)』を展開する風間さんと万歳さん。サーフィンが大好きで東京から千葉へと生活の拠点を移したという公私ともに仲の良い二人は、美しい生き方について「本質的な豊かさを知ること、そしてそれを追求すること」だと語ってくれた。

 

「地方に移住してから日々の出来事に小さな幸せを感じられるようになりました。ご近所の方にもらった野菜がすごく美味しかったとか、海に行って綺麗な景色を見たとか、サーフィンで良い波に乗れたとか、そういう幸せの積み重ねが暮らしを豊かにしてくれていて、それを追求することが美しい生き方へと繋がっていく気がします」と話すのは風間さん。

 

物を手に入れることで豊かになったとしても、それは本質的な幸せや満足感ではないのではと考えているそうだ。確かに心は目には見えないものではあるが、心が満たされて充実した毎日を送る人は、誰の目から見ても活き活きとしていて、心の内が見た目に表れているかのように感じる。物質主義の幸せではなく、暮らしの中の自分の時間を大切にしながら、ゆっくり深呼吸をして過ごすような丁寧さが、本質的な豊かさや幸せをもたらしてくれるのだろう。

 

万歳さんも、心を満たすためにはなんとなくで過ごさないことが大切だという。「東京での暮らしは忙しいこともあって、目の前の出来事がただ過ぎていくように感じることも多かったんです。でもそれを変えるのは、人の心のあり方や気の持ち方なんじゃないかと思っています。例えばお風呂に入る時間ひとつとっても、リラックスすることに気持ちをフォーカスして、幸せや充実を感じとることが重要で、ひとつひとつ目の前のことに集中するとか、大事にすることで自分らしさや自分が心地よく生きていけるようになるんじゃないでしょうか。」

 

美しい生き方のヒント

モノとヒトが溢れる便利な東京での生活よりも、いつも自然を感じられる地方での暮らしに刺激を感じることがたくさんあるという二人。同じように感じている移住者も周りに多いそうで、気持ちや考え方が似ていることもあり、コミュニティもできていて住みやすいそうだ。

 

「都会ではあまりなかったご近所付き合いも楽しくて、壁を全く感じないんですよね。知らない子供たちでも通りすぎるときには『こんにちは』と挨拶をしてくれたり、隣のおじいちゃんやおばあちゃんにお裾分けをもらったり、人と人との距離が近いんだなと感じます。」

 

自然と声を掛け合って気軽に挨拶をしあえる、周りの人を気遣って思い合える。そんな何気ない日常を小さな幸せや心の充実と捉えられることこそが、本質的な豊かさに気づき追求していくための一歩なのだろう。

 

 

「美しく生きる」ためのマストアイテム

心が疲れていると感じる時には自然を求めるという二人。彼女らにとってのマストアイテムはモノではなく、趣味であるサーフィンをしに海へ行ったり、渓谷や滝を見に行ったり、野菜づくりなどの土いじりをしたりと、とにかく自然と触れ合い自然を感じるという行動であり、それこそが日々の生活に欠かせないことだそうだ。

 

そして、もう一つがお互いの存在だという。「なにかあったら相談し合います。とにかく話してスッキリするというか、自分自身よりもお互いがお互いのことをよくわかっているから、『こうしたほうがいいんじゃない』と的確なアドバイスがもらえます。それぞれが別の仕事で1週間くらい会わない時でも、いつもそばにいるような感覚で、家族みたいなものですね」

 

UN CALLINER ZEEPのお気に入りアイテム

二人が声を揃えて気に入っていると話してくれたのはマルチオイル。肌も髪も全身に使えてベタついたり、肌表面にオイル感が残ったりすることもなく、しっかり吸収されていると感じるのだそうだ。オイルにはこだわりがあるという風間さんも、「いい意味でニュートラルさがあってフラットな印象です。ずっと使いたくなる暮らしに馴染むプロダクトだなと感じました」と話してくれた。

 

香料が苦手だという万歳さんのもう一つのお気に入りは固形シャンプー。「私は人工的な香りって必要のないものだと考えていて、特にシャンプーの香料が好きではないんです。この固形シャンプーは無駄な物を全て削ぎ落として、必要なものだけで作られている感じがして気に入っています。汚れはきちんと落としてくれて軋んだりもしませんし、ミストとオイルでライン使いをしています」

 

地球と美しく生きること

「環境のために何ができるのかといろいろ考えていた時期もありましたが、ここ数年はその考え自体が定着してきて、日々意識するのではなく自分たちの中に自然に染み込んでいるような、特別なことではなくなった感覚です」

 

例えば何か物を買うときでも、それが本当に必要かということや、それを買うことによってゴミが増えてしまわないかなど、環境にそった選択をするようになってきたのだと風間さんはいう。

 

「環境を意識した生活は常にベースにあって、もうそれは私たちにとって当たり前のことなんです。その上で自然を感じながら生きることが、地球と大きく関わることだと思います。潮の満ち引きや月の満ち欠けなどにも敏感になったり、波による浸食や海岸のゴミの増え方など、日常生活で自然の変化を感じたり気付いたりすることが多いので、自然とともに生きていること自体が環境を考えることになっているんです」と話すのは万歳さん。

 

サーフィンを通じて地球を感じ、そこから自然の中での生き方を意識し始めたという二人のブランド「eit swim」は、昨年から日本の伝統と自然との関わりにも注目している。日本古来の染料である藍染は、森で育った藍を発酵させて作られるのだが、自然100%の染料なので染めた布を水で流す際、川や海で洗い流すことができる。その流した水が水蒸気となり、雲ができ、雨を降らす。その雨が大地を潤し、また森の木々や草を育てていく。

 

 

「まさに自然の循環なんです。日本の文化と伝統の素晴らしさと、実は環境にも優しいということを知って、これこそ私たちが伝えていきたいことだと思いました。手間はかかりますが日本の伝統が自然と繋がっていて、それが可愛くて素敵なものを生み出すのだと広めていくことが、自然や地球のためにもなっていくと思っています。」

 

今後は日本国内だけにとどまらず海外での展開も視野に、ブランドや日本の伝統と融合したアイテムを世界に伝えていきたいと語ってくれた。彼女らが生み出すプロダクトが、今度は世界のどこかで誰かの「地球と美しく生きること」を考えるきっかけにもなっていくのかもしれない。