充実した毎日を過ごし、人生を豊かに美しく生きていくこと。そのためにはいったい何が必要なのか。UN CALLINER ZEEP(アンカリナーゼープ)では、ブランドテーマの一つである「神秘の検証」をキーワードに、様々な分野で活躍する人たちにライフスタイルという観点からインタビューを行い、美しく生きるための答えについて伺いました。
人々が探し求める美しい生き方と、それを叶えるための答えとは? 日々を過ごす身近な視点や、わたしたちを取り巻く地球環境といった大きな視点まで、美しい生き方を叶えるたくさんのヒントがそこにはありました。
STAY FLOWER (ステイフラワー) フラワーショップオーナー
1994年8月22日生まれ 獅子座 0型
和歌山県御坊市出身
中井さんが考える美しい生き方とは?
「僕は常に何かにコミットしている人の生き方を美しいと思います。例えば、なりたいモノや成し遂げたいコトなど、目標に対して全力で頑張っている姿が大切なんです。自分自身もいま、花屋として頑張っている途中なので、達成した結果や完成することだけでなく、それまでのプロセスが大切でそれに美しさを感じます。」
大学卒業後、一般企業に就職したのち、「花屋になりたい」という目標を見つけて会社員を辞め、都内のフラワーショップでの修行を経て、オンラインショップから花屋をスタートさせたという中井さん。誰かへの贈り物として求められることも多い花というアイテム。花屋は自分を表現するための仕事であり、ブーケなど作品としての表現とともに「お店」の空間や空気感という表現も大事にしているという。
「コミュニケーションを密に取れる花屋を目指しているので、そういう空間作りを意識しています。いろんな表現をするためにはインプットも重要ですし、そこも意識しながら業界全体の活性化になるような店にしていきたいですね。」
中井さんは友人からもらったという一輪のケイトウの花をきっかけに、無機質で四季を感じにくいオフィスワークの日々から抜け出し、花屋になるという夢を掴んだ。努力を惜しまず、目指すものに真っすぐ一途に向かい続けること。シンプルゆえに決して簡単ではないその「美しい生き方」は、きっと多くの人に共感と憧れを抱かせるのではないだろうか。
美しい生き方のヒント
「店名の『STAY FLOWER(ステイフラワー)』は、僕が好きな曲のタイトル『STAY GOLD』からつけました。『STAY GOLD=輝き続ける』ということは、目標に向かって頑張り続けることだと思うので、今後も目標に向かって精一杯頑張っていきたいです。自分自身が目標に近づき、相乗効果で周りにも良い花屋が増えていって、それが業界の活性化にも繋がっていけばいいですね。」
彼の店にはSNSを見た同業者や花屋に憧れる人たちが来ることも多いそうだ。そういう人々に「こんな花屋もアリなんだ」と思えるような独自の方向性を示し、裾野を広げていきたいのだと中井さんは語る。さらなる目標に向けて頑張り続ける姿は、まさに彼の考える「美しい生き方」の実践なのだと感じた。
「美しく生きる」ためのマストアイテム
「服装を自由に楽しめる仕事だということもあって、ファッションやアクセサリーはコーディネートを考えたり、好きなものを身につけて気分を上げる重要な要素ですね。もう一つはInstagramです。モチベーションを高めたり、国内外のスゴイ花屋さんを見つけたり、刺激を得られるという意味でも欠かせません。」
地球と美しく生きること
「花屋が新鮮な花を仕入れ、美しい状態で提供することは当然の責務ですが、店頭に並ぶ花すべてがお客様の手に届く訳ではなく、廃棄されるものもあります。輸送や生育にかかるCO2コストなども僕たちが忘れてはいけない問題ですね。」
ロスとなる花を減らす取り組みを行うことも花屋としての責任だと中井さんは話す。日常にほんの少しの贅沢と彩りを添えてくれる花だけでなく、人々の暮らしを豊かにするという行為には、何らかのカタチで地球に負担をかけている。まずは、私たちは常に自然という地球の一部を借りて「美しい生活」を送っているのだと意識すること。その意識が環境への取り組みにも繋がっていくのではないだろうか。